〜 マップの作り方 〜

マップはBLOCK EDITORというプログラムを使って、ブロックという立体を組み合わせて作ります。
ここではBLOCK EDITORの基本的な使い方やマップを作る上での注意点などについて説明します。
まずはblockeditor33.exeを起動して下さい。

画面構成
ウィンドウ上の大部分を占める4つの画面は左上がマップを真上から見たトップビュー、左下は
正面から見たフロントビュー、右下は横から見たサイドビュー、右上は3D表示する3Dビューです。
2Dビュー内の緑のラインは中心、紫のラインは3Dビューのカメラの位置を表します。
上の端には2Dビューの倍率とカーソルが指している位置が表示されます。
右側には幾つかの操作ボタン、カレントテクスチャ、スイッチがあります。

操作
一部の操作はキーボードを利用しますが、殆どの操作はマウスで行います。

右側上に並んでいる操作ボタンについて
操作ボタンは◆の部分をクリックすると選択できます。
NEW BLOCK新しくブロックを配置します。ビュー内で左ボタンを押すと小さめに、
右ボタンなら大きめにブロックを作成します。
作成されるブロックの面にはカレントテクスチャが設定されます。
SELECT VERTEXブロックの頂点を選択します。2Dビュー内で左ボタンを押すと選択開始、
選択したい頂点を矩形内に入れてから左ボタンを押すと選択決定します。
選択決定する際に左ボタンでなく右ボタンを押すと既に選択されている
頂点からのみ選択します。選択決定する際にSHIFTキーを押しながら
左ボタンを押すと追加選択が出来ます。選択開始してない状態で
右ボタンを押すとMOVE VERTEXモードになります。
MOVE VERTEX選択されている頂点を移動します。2Dビュー内で左ドラッグすると
選択されている頂点を移動出来ます。
右ボタンを押すとSELECT VERTEXモードになります。
DELETE BLOCK全ての頂点が選択されたブロックを削除します。
VIEW視点の操作を行います。2Dビュー上で左ドラッグすると2Dビューの視点を
移動できます。2Dビュー上で右ドラッグすると倍率を変更できます。
3Dビュー上では、左ドラッグで向き操作、右ドラッグで前後左右移動、
左右同時ドラッグで上下左右移動する事ができます。
LOADブロックデータをファイルから読み込みます。
SAVEブロックデータをファイルに書き込みます。
LOAD TEXTUREテクスチャファイルリストを設定し、テクスチャを読み込みます。
PASTEコピーしたブロックをペーストします。ペーストすると、それまでの頂点選択は
解除されてペーストされたブロックの頂点だけが選択された状態になります。
UNDO直前に行った操作を取り消します。
右側下のスイッチについて スイッチは▼の部分をクリックすると切り替えられます。
GRID LOCK頂点を移動した際に頂点位置をグリッド間隔の位置に修正します。
グリッドの間隔は2Dビューの倍率によって変動します。
UV FIX頂点を移動した際に頂点の持つUV座標を頂点位置に合わせて調整します。
TOP VIEWトップビューを描画します。
FRONT VIEWフロントビューを描画します。
SIDE VIEWサイドビューを描画します。
UV REVERSEUV座標を調整する際に上下逆にマッピングします。
これは過去のバージョンとの互換性の為の機能です。
キー操作について
TAB全ての頂点が選択されたブロック以外のブロックの頂点の選択を解除します。
F41つでも選択されている頂点を持つブロックの全ての頂点を選択します。
F1全ての頂点が選択されたブロックをコピーします。
コピーしたブロックはPASTEでペーストする事が出来ます。
F2使用ブロック数を表示します。
X Zカレントテクスチャを変更します。
上下左右選択ブロック及び選択面を変更します。
上下で選択ブロック、左右で選択面を順に変更します。
F5選択された頂点を持つブロックを選択します。複数のブロックは同時に
選択されないので一つのブロックの頂点のみを選択して実行するべきです。
ENTER(RETURN)選択面のテクスチャをカレントテクスチャに変更します。
F9選択面のUV座標を数値入力するダイアログを出します。
テンキーの8 5 4 6カーソルが2Dビュー上にある時に押すと視点を移動できます。
テンキーの+ -2Dビューの倍率を変更できます。
F3倍率を切り替えます。現在の倍率とは別に倍率を保持する事ができ、
F3を押すと交互に切り替える事ができます。
F62つ以上の完全に重なっているブロックと、同一ブロックの頂点が重なっている
ブロックの頂点のみが選択されます。これらのブロックは削除すべきです。
F7 F8選択している頂点を回転します。F7で時計回り、F8で反時計回りに
11.25度単位で選択している頂点の平均位置を中心に縦方向の軸で回転します。
N S M D VそれぞれNEW BLOCK、SELECT VERTEX、MOVE VERTEX、
DELETE BLOCK、VIEWを選択します。
ブロックについて ブロックは8つの頂点と6つの面で構成される立体です。ブロックの形状には制限があります。 まずブロックの面は歪まないようにしなければなりません。小さいブロックの僅かな歪みなら 許容されますが、出来るだけ歪みのないようにするべきです。BLOCK EDITORでは歪んだ面を 持つブロックは2Dビューでの表示色が変化します。正常なら白、少しの歪みなら黄色、 大きい歪みなら橙色になります。橙色で表示されるブロックは修正してください。 次に同一のブロックを構成する頂点の位置は重なってはいけません。階段等で三角柱状の 形状にする場合は一つの平面上に6つの頂点が並ぶように配置してください。 それからブロックは1つで凹むような形状にしてはいけません。 凹んだ形状を作りたい場合は複数のブロックを組み合わせて作ってください。 尚、ブロックを繋げる場合はしっかりと面で繋がるように配置してください。 正しい形状と問題のある形状の例 正しい繋がりと問題のある繋がりの例 ブロックの位置に関しても幾つか知っておくべき事があります。 BLOCK EDITORの2Dビューに表示される緑のラインは空間の中心を表しますが、マップはその 中心よりも上に作るようにしてください。X operationsでは人が中心よりもある程度下に行くと 死亡するようになっています。それと縦方向以外は空間の中心がマップの中心に大体合うように 作ってください。空間の中心から周囲に均等にブロックが分布している状態の方が、実行時に 処理速度が速くなります。また出来るだけブロックが空間の中心の軸を跨がないようにすると より早く処理されます。負荷が軽い方がより多くのプレイヤーに楽しんで貰えると思います。 マップ製作の手順と基本の説明 まずはマップのブロックデータやテクスチャ等のデータを入れるディレクトリを作成してください。 それからブロックの面に張る為のテクスチャ画像を用意してください。テクスチャとして利用可能 な画像の形式はD3DXが読み込めるBITMAP、DDS、TARGA、PNG、JPEGです。テクスチャのサイズは 一辺が2の累乗の正方形が望ましいです。配布する際のファイルの容量やVRAMの消費量、データの 読み込み速度や実行時の処理速度を考慮して出来るだけ小さいサイズにした方が良いと思います。 X operationsの標準のマップのテクスチャは殆どが128x128で、大きくマッピングする場合等の 精細さが必要なものだけ256x256、画像形式は256色に減色したBITMAPにしています。標準のマップ のテクスチャを利用しても構いません、その場合はそのテクスチャの著作権はteam MITEIの TENNKUUにありますので配布の際にはその事をドキュメント等に明記してください。 データが揃ったらBLOCK EDITORを起動してください。新規作成する場合、まず最初にSAVEを押して マップデータを入れるディレクトリ内にブロックファイルを保存してください。これでパスが通る のでテクスチャが読み込めるようになります。次にLOAD TEXTUREを押してテクスチャファイル名の リストを作成してください。1つのマップに使えるテクスチャは10枚までです。ここでは画像 ファイルのパス名でなくファイル名だけを入力してください。入力し終わったらOKを押して ダイアログを閉じてください。これでテクスチャが読み込まれたはずなのでNEW BLOCKを押して からトップビューの緑のラインの交点付近でマウス右ボタンを押してみてください。3Dビューの 真ん中辺りにテクスチャが張られたブロックが出現したはずです。そのままでは少し遠いと 思うのでVIEWを押してから3Dビューをドラッグしてカメラを操作し、カメラをブロックの近く まで移動させてみてください。よく見るとブロックの周りが緑や水色の線分で囲まれているはず です。これはこのブロックが選択されているという事を表しています。アローキーの左や右を 押してみてください、線分の色が変化すると思います。水色の線分で縁取られ対角線が紫色の 線分になっている面は選択されている面です。XまたはZキーを押してカレントテクスチャを それまでと違うものに変更してからEnter(Return)キーを押してみてください。選択された面の テクスチャがカレントテクスチャのものに変更されたはずです。次はSELECT VERTEXを押してから 2Dビュー上で左ボタンを押して、カーソルを動かしてみてください。ボタンを押した場所と カーソルとの間に矩形が出ている事が分かると思います。矩形でブロックを囲んでからもう一度 左ボタンを押すとブロックの頂点を選択する事ができます。ブロック自体の選択と面の選択と 頂点の選択は別物である事に注意してください。ブロックや面は同時に1つずつだけしか選択 できませんが頂点は複数同時に選択する事ができます。頂点を選択したらMOVE VERTEXを押して、 2Dビューを左ドラッグすると頂点を移動する事ができます。このようにしてブロックを変形、 移動し、組み合わせてマップを作ってください。X operations 0.96で使用可能な最大ブロック数 は160個までですが少ない方が実行時の負荷が低くなるので出来るだけブロック数が少なくなる ように設計してください。マップが完成したらSAVEを押してデータを保存してください。 Copyright(c) 2006 nine-two / team MITEI All Rights Reserved.